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2014/04/08

川又堅碁-選手

 サッカーワールドカップ(W杯)まで2カ月余り。昨日始まった日本代表候補合宿のメンバーに、西条市出身の川又堅碁選手(新潟)が選ばれた。昨季はJ1得点ランキング2位でベストイレブン。左利きのストライカーは、もっと早く呼ばれていても不思議ではなかった▲  小学生時代の川又選手をたまたま知っている。1学年1クラスの学校だったが、サッカー好きの男子が集まっており、授業の合間のわずかな時間もボールを蹴り合っていた。中でも、川又選手は体格がずばぬけてよく、走るのも速かった▲  西条市民、とりわけ合併前の旧東予市民には、サッカーに関する忘れられない「事件」がある。1972年に壬生川工業高(現東予高)が全国高校サッカー選手権大会で準優勝したことだ。壬生川町と三芳町が合併して誕生した東予町が、市に昇格した年でもあった▲  川又選手を小学時代に指導した監督はこの時の準優勝メンバーの一人。サッカーの血が脈々と受け継がれていることがうれしい▲  川又選手は昨年末、本紙のインタビューに「日本代表になりたいだけで終わったら意味がない」と話した。ブラジル行きの主力はほぼ固まっているとされ、今度の合宿は残りわずかな枠に入れるかどうかの最後のアピールの場となる▲  待ち望んだチャンスは夢への第一歩。同じ旧東予市生まれの長友佑都選手(インテル・ミラノ)と一緒にW杯のピッチに立つ勇姿が見たい。【愛媛新聞】<地軸>2014.4.8