きみは小さなスフィンクスだ遊んでいるときも眠っているときもきみは絶えず私に問いかける黙って問いかけるそのつぶらな瞳でそのやわらかい頬でまだたどだどしいその歩きぶりでこんなに思いがけなくきみはどこから来たのだろうこんなに無垢にきみは誰のものだろうこんなにはっきりした生への意志をもってきみはどこへ行くのだろう子どもよ 子どもよ父にとってさえきみは今日も尽きることのない謎だ 谷川 俊太郎 (著) 司 修 (イラスト)