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2008/09/10

デザイン物産展ニッポン



残念ながら一日違いでみれなかった展示会『デザイン物産展ニッポン』新潟に戻りその会についての書籍を本屋でみつけ思わず立ち読み(本屋さんすいません!)。気になる新潟県のページを早速読む。素晴らしい商品や芸能、本が紹介されていた。しかし、おすすめスポットの項目を読むと机上の理論で編集されたのかな?と思うazaz。地元の人ならわかる距離感を含め正に幕の内弁当プラン。純粋に読んだ人がそうしたいと思うと...大変。それとも時速300キロくらい出る車かお金と時間のある方のみのプラン。ま、キッカケということなのでご愛嬌と!でもそんな事をいうazazだが下記に転記したブログ(国内外のデザインなどに精通されている方の日記)に登場する石川県の方と同じような経験をしたコトもある。だからこそ新たな視点などを気がつかせてくれた全ての方へ感謝とこれからの地元-新潟の再確認、再発見を込めて...。少し長くなりますが読んで下さい。

以下-転記一部抜粋。

「デザイン物産展ニッポン」の書籍のナガオカさんによるあとがきに「地方色を東京的にしたデザイン」に注目したと書かれていました。確かに多くの産業は東京集中になっています。でも、地方が活性化することが本当に「地方色を東京的にしたデザイン」なんでしょうか? 多分そうすれば売り上げは上がると思います。でも、作り手の方には地に足がついていない状態なのでは無いでしょうか?自分たちにその良さのリアリティが感じられなければそのうち考えは破綻するでしょう。僕はいつも行く物産展、昨日見た三越のお菓子コーナーに「地方色を東京的にしたデザイン」を感じませんでした。パッケージがオシャレなものもあればダサダサなのもある。でも本質ってそんなところでなく、地元の人たちが堂々と自慢できるかどうかだと思うんです。決して東京で話題にして地方に活性化をもたらす上から目線ではなく、地元で人気なものを東京で紹介してさらに活性化させる事のように思うのです。
 
もちろん、すべてが地元人気商品である必然性はありません。地元の人はあたりまえすぎて逆に評価が低いものはあります。特に伝統工芸ってそういうもんだと思います。ある東京のインテリアショップで石川県から来た人が「このお皿いいですね。こういったものってどこから探すんですか?」と尋ねたところ「これ九谷焼で加賀で見つけたんです」と答えたそうです。そのお客さんはまさに加賀からやってきた九谷焼のお膝元の人です。海外に出てみると日本の文化を再認識するように、視点が当たっていないで足下にあるのにその良さに気づかないものはたくさんあります。これを東京の視点(別に東京に限らず客観的に良さが見いだせればどこでもいいのですが)で教える事の方が必要だと思うのです。それはナガオカさんの言葉を借りて言うとしたら「地方色を東京的にしたデザイン」ではなく、限られた人だけが知るものを再認識させ、多くの人に知ってもらう「地方的デザイン」だと思うのです。