実は最近、長岡市のパン屋で”角食”に偶然出会った。
「あの〜”角食”売ってるんですか?」とレジの女性に聞く。
「はい、けっこう前からだと思いますが。」とその答えにテンションが上がる。
透かさずもう1つ質問をと思ったが、後ろ数名の会計待ちの視線を感じ、
手にしていたラスクだけを買いこの日は店を出た。
新潟で「”角食”をください」といえるお店があるなんて。
買ってもいないのに喜びを抑えきれずニヤニヤしながら長岡駅へ向った。
あ、すいません。ここまで読んでもサッパリ…..ですよね。
何を喜んでいるの?そもそも”角食”とは何?となる。
角食とは角型の食パンのこと。北海道の方言。得意げに書いてますが、
実は『ぼくの鹿児島案内。』岡本仁(著、編集)で”角食”を知り、
ファンの僕は岡本さんがこう呼んでるいるならとすぐに真似た(笑)
方言であることを知ったのは2年後の『続・ぼくの鹿児島案内。』で。
そして2016年の秋、長岡市で用事をすませカステラサンドパン
(これは事前に調べていたパン)を買って家に帰ろうとフクセンドー
(明治40年創業のお店)に寄る。閉店30分前のこともありサンドパンは売り切れ。
それじゃあラスクでもと手にとる。ちょうどそのトレイの後ろに食パンが並んでいた。
いくらかな?とPOPを見ると”角食”の文字が。まさに「ぼくの角食ショック。」
北海道に行かないと出会えない、はたまた本の話の中だけのモノなのかと思うこと4年。
ついに”角食”と出会った。(その日は買いそびれたけど)
でも1枚目の写真、肝心な”角食”が写っていない。
そう、日を改めてまたお店に行ったのですが……
なんと今度は”角食”が無い。このあと無事に買えたんですけどね。
そして僕はお店の方にあの日聞けなかった質問をした。(つづく…)